「スマホがあれば何でも検索できるのに勉強する意味あるの?」子供がそんなこと言い出したらどうする?
2015/12/03
ITテクノロジーの進化は目を見張るものがあります。パソコンが一般の人の手の届くようになって20年程で、一人一台小さなコンピュータ(スマホ等)を持つ時代が来るなんて想像できたでしょうか?生まれた時からコンピュータが身近にある環境で私たちの子供たちはどのように育つのだろう。私たちのようにアナログからデジタルへの時代の変化を見てきた人間と大きく異なる性格や性質を持つのではないかと不安になります。きっと今後もコンピュータはますます私たちの生活の中に入り込んで、趣味やコミュニケーション、学習での依存度は高くなるのでしょう。私自身もかなりの依存度で、分からないことはすぐに検索できると思っているし、覚えなくてもブックマークすれば良いと考えることが多いです。
そこで、もし子供がこんなことを言い出したらどうしよう。
『パソコンやスマートフォンがあれば、なんでも検索できる。勉強なんてする必要なんてない』
納得させて勉強させる自信がありますか?それに関連したこんな記事を見つけました。
スマホの賢い使わせ方については教師も子供たちもまだまだ模索しているところです。例えばこれは小学生の例ですが、牛乳パックから、トイレットペーパーが作れるということはわかっています。「何個分あれば1個のトイレットペーパーになるか?」という質問に対して、ネットでどう検索すればいいか。答えは6個なんですけど、「牛乳パック」と「トイレットペーパー」だけで検索したら、山のように検索結果はヒットしてしまいます。しかし数分で6個が探せた子に聞いたら、「再利用という言葉も入れればいい」と。
「牛乳パック」と「トイレットペーパー」という言葉を知り「再利用」というキーワードを導き出すのが勉強の目的なのでしょう。そうやってどんどんキーワードを増やすために勉強するんです。本を読んだり、様々な体験をするのも同じことかもしれません。色々なことに興味を持ち、視点を変えてものを見たり、考えたりすることでキーワードを発見する能力を身に付けるわけですね。
しかしながら、検索機能がどんどん賢くなっていて、どんなキーワードを入れたら良いのか先読みしてくれる。間違いすら訂正してくれる。未来が予想できないです。
余談ですが、「こんな勉強をしても社会にでた時に役に立たない」と言われたら「社会に出た時に役に立つことばかり勉強してもちっとも面白くない」と言えば良いといっていたのは誰だったでしょうか?社会に出た時のために「住民票のとり方」「確定申告の申請方法」等を勉強しても30分で飽きる。ということです。