技術専門校に通っていたときに作成した作品。一部商品化しました。
今回は、長野県上松技術専門校に通っていたときに作成した作品を紹介したいと思います。入校した頃は「とにかくたくさん作るぞ!」と意気込んでいたのですが、通っているうちに限られた数しか作ることができない事が分かってきます。時間は限られていますので、ただ数をたくさん作るより、どういう目的でそれを作るのかをよく考えて製作した方が良いでしょう。
専門用語の説明はここでは省きます。
ペアとグループで製作する整理ダンス・整理棚
左側の整理ダンスはグループで作り、その後2人組で右側の整理棚を作りました。指導員が作成した図面を見て作成していきます。基本フラッシュ構造で引出の前板が無垢材です。フラッシュ家具の作成方法を学ぶのが主な課題でした。
框組構造のテレビボード
框組の作成方法を学びます。また引出のツマミの作成で旋盤を初めて使います。一人で一つ作成しますが指導員作成の図面から作りたいものを選びます。数名が同じものを作ります。これは一回の機械セッティングで数名が同時に作業を迅速に進める為です。材料は好きな樹種を選べました。天板と棚板だけがフラッシュであとは無垢です。皆この課題の作成で結構時間を使ってしまいます。
やっと自分で図面をかいた絵本棚
主にフラッシュ構造を入れるという制約付きの自由課題です。やっと自分が作りたいものに入ります。私は当然のように子供向けの作品にしました。下段はキャスター付のおもちゃ箱になっています。ちょっとアレンジを加え、サイズも小さくして商品化したいとおもってます。
ただ木を切るだけじゃない積み木
木をただ切っただけのように見える積み木ですが、結構課題があります。
- 真円の車輪をどう作るか。(棒をスライスしない)
- 車軸の丸棒づくり
- 円形の積み木凸と凹をどう作るか。(写真の真ん中にあるパーツ)
- 旋盤で球体を作る。
といったところでしょうか。またどの位の精度で作るか限度を知らないため、非常に高精度な積み木となってしまいました。市販のものよりかなり積みやすいでしょう。
子供用の椅子
今販売している商品と似たデザインです。裏表で高さを変えられるのも同じ。こっちのデザインもすっきりしていて良いですね。いずれまた作成したいと思います。ブナとスプルースの2種類の樹種で2脚作成しました。
最初から製品化目的のベビーおもちゃセット
同じものを複数つくる事を目的で製作にかかりました。5個同時に作成。ちょっとだけサイズ変更したりして現在のNAGANO木工の商品となっています。
おわりに
学校に通う以前から、おもちゃと子供用の家具を作ることは決めていたので、それに沿った作品作りとなりました。木工家・家具職人を目指して入校してくる人は一点物の注文家具の作成に重点を置く人が多いので、私のように量産も考えながら課題を進めた人も珍しいのではないかと思います。
これから入校する人は有意義な一年にしてほしいと思います。
↓木のおもちゃ 子供用家具 NAGANO木工で以下のように商品化されました!