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天然木を使用したベビー・キッズ向けの製品を製作販売しています。ブログでは長野県での移住生活と子育て、製品情報等をご紹介します。

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「子育て世代にピッタリな田舎」に選ばれた伊那市。ほんとうにそうなの?

   

ちょっと前の話ですが、私の住んでいる長野県伊那市が「子育て世代にピッタリな田舎に選ばれた!」と話題になりました。伊那市のウェブサイトでも取り上げられています。

伊那市公式ホームページ:『子育て世代にぴったりな田舎部門』で伊那市が第1位を獲得!
田舎暮らしの本2月号(2015、宝島社)で、『日本「住みたい田舎」ベストランキング!の「子育て世代にピッタリな田舎部門」』の第1位に伊那市が選ばれました。独自の教育文化と地域の取り組みで子育て世帯を手厚くサポートしていることが評価されたものです。

でも正直言って実感はないのです。きっと市内のほとんどの”子育て世代”が「へ~そうなんだ…」で会話終了となっているのではないかと思います。そこでこのランキングの「だれが」「なんのために」「どのようにして」「どんな」を調べてみたいと思います。

実際に「田舎暮らしの本 2015 2月号」で調べてみた。

さっそく図書館で「田舎暮らしの本 2015 2月号」を予約して借りてみました。本の状態は非常にきれいです。きっと借りる人も少ないのでしょう。田舎に住んでいて田舎暮らしに憧れる人を対象とした「田舎暮らしの本」を読む必要はなさそう。それにどうやら定期購入はしてなく、この2015 2月号だけしか置いてないようです。
住みたい田舎ベストランキング
関連する内容を見てみたいと思います。

移住・交流推進機構(JOIN)の協力のもと、全国の市町村に独自のアンケートを実施。

引用:田舎暮らしの本 2015 2月号(宝島社)

移住・交流推進機構(JOIN)の自治体会員にアンケートを依頼しているとおもうので全部で1000市町村以上はあるはずです。
回答したのは295市町村。ちょっと少ない。移住者や住民へのアンケートではなく受け入れ側である自治体へのアンケートということですね。
アンケート内容は全部で10ジャンル95項目あり、「子育て世代にピッタリな田舎部門」ではそのうち以下の26項目だけで評価している。伊那市は23点獲得。でもどの項目で獲得したのかはわからない。

アンケートセレクト項目 26点満点 
3.移住者支援制度の充実度
①空き家バンク制度がある
③移住相談窓口と連携した民間不動産業者(団体)があり物件を紹介できる
④定住促進住宅や移住者が利用できる公営住宅がある
⑤移住前の相談や、移住後のフォローを行っている民間団体がある
⑥移住者向けに住宅の新築補助をしている
⑦移住者向けに住宅の購入補助をしている
⑧移住者向けに住宅の改修補助をしている
⑨無料職業紹介、求人情報の提供などで移住者の就職を支援している
⑪起業・開業を支援する制度がある
4.日常生活
②役所・役場から車で30分圏内にコンビニやスーパーがある
③役所・役場から車で1時間圏内に大型ショッピングモールがある
④市町村内全域に高速インターネット網が整備されている
⑤図書館がある
6.老後の医療介護体制
①車で30分圏内に救命救急センターがある
②総合病院が市町村内にある
7.子育てのしやすさ
①第3子以降の保育料が無料(第1子以降の無料、第2子以降の無料も該当)
②中学生まで医療費無料(高校生まで無料も該当)
③高校生までの通学費の補助がある
④産科が市町村内にある
⑤小児科が市町村内にある
⑥子育てヘルパー派遣や悩み相談などで子育て支援をしている
⑦子育て世代向けの住宅の用意がある
⑧子育て世代への家賃補助がある
⑨出産祝い金がある
⑩子供がいる移住世帯を対象とした子育て給付金制度がある
⑪親子山村留学を受け入れている学校がある

引用:田舎暮らしの本 2015 2月号(宝島社)

以下のサイトにまとめて記載されていました。結局的に移住を促進しているみたいですね。

移住応援サイト いい川、いい山、いい街あります! 伊那に住む

まとめ

まとめてみると以下のような事でした。
『宝島社 田舎暮らしの本編集部が、
田舎暮らしに憧れている読者のために
移住・交流推進機構(JOIN)の協力で1000強の市町村にアンケートを実施。
30%弱の295市町村の回答があり
上記項目で26点満点中23点獲得して1位になった。』

おわりに

アンケートの項目はおもに移住者向けのものでしたが、勝手に移住してきた私たち家族にとってもこの街はとても住みやすいと思います。生活に必要なものはそろうし、川や山など自然もたくさんある。バーベキュー、川遊び、虫取り、スキー、子供も家族も楽しいレジャーは盛りだくさん。野菜がおいしく食で季節を感じられる。そしてゴキブリが少ない(と妻が言っていた)。でも都会とはかなり違っている部分もあり移住する場合はある程度の覚悟は必要だと思います。そのような注意点を最後にあげたいと思います。

やっぱり車がないと不便

私はわりと町中に住んでいますが、徒歩で行けるちょっとした児童公園はありません。大きな公園が丘の上にあり、小さい子がいると車が必要です。また買い物にも車があると便利です。徒歩でお店に行くと駐車場が広く建屋が遠い…。公共交通機関は本数少ない(PASMO使えないし)。

エンターテイメントは少ない

小さな映画館はあります。ライブなどは来てくれるのを待つしかないです。

歩いている人が少ない

人ごみに紛れることはありません。歩いていると目立ちます。人口密度を見ると納得。
長野県伊那市:103人/km²
神奈川県横浜市中区:7,010人/km² (私の出身地)

自治会への参加

結構な頻度で役が回ってきます。私も今年は議員でした。ただ子供向け参加イベントも多く苦手な人でなければ楽しめます。

防災無線がうるさい

突然きます。大音量のサイレンで始まる。休日の早朝から全く無関係な地域の行方不明者捜索願いの放送が流れます。

除雪も大変

豪雪地帯ではないけれど、結構降る日が数回あります。1年目はたのしいけれど2年目から苦痛になります。

 - NAGANOライフ, 雑記